こんにちは。“ころは”店主です。
今回のブログは、現在、取扱をさせて頂いている【髙田耕造商店】さんのご紹介です。
髙田耕造商店は、棕櫚を使ったタワシやホウキなどの伝統的な掃除道具を製造する会社です。
「たわし」と言われて、すぐに思い浮かぶのは、茶色でイガイガした楕円形のたわしではないです?
しかし、思い浮かぶけど「あんまり使ったことがないな」と感じる方も多いのではないでしょうか。
見慣れているのに、いま一つ日常に馴染んでいないたわし。
今回は、そんなたわしの中でも“棕櫚(しゅろ)製たわし”の「これ、使ってみたい!」なポイントをたくさんお伝えできればと思います。
そもそも棕櫚(しゅろ)ってなに?
棕櫚は、ヤシ科シュロ属の常緑樹の総称で、日本の暖地で広く見られる植物です。
木の幹に巻き付いている皮の繊維が、たわしを始めとした道具の原料として古くから利用されています。
かつては紀州(和歌山)の重要な産物で、「棕櫚製品」の産業が盛んでした。
しかし、明治後半には国内の棕櫚製品の需要が急増し、棕櫚が不足したため、安価な輸入品の「パーム(椰子の実の繊維)」が代わりに使われるようになりました。
これにより、国内で棕櫚を手入れする農家が減り、棕櫚山も少なくなったそうです。
内外の棕櫚から繊維を厳選し、職人がひとつひとつ生み出すたわし。
野菜や体にも使えるほどやさしく、吸いつくような気持ち良い肌ざわり。
ふれた瞬間、あなたが抱いてきたたわしのイメージを、ガラリと変えます。
日常を、ちょっと特別なものにする品質を、その手にしてみませんか。
柔らかくてコシが強い棕櫚の性質から、しつこい油汚れ以外は洗剤なしでも、汚れをしっかり掻き出し、きれいに洗うことができる頼れる道具です。
キッチン用たわし
棕櫚から作られたたわしは、うつわやコップの汚れを繊維が掻き出すように洗います。
適度な硬さとしなりを持った天然の棕櫚ですので、大切な食器の表面を傷つけることなく、汚れだけを落とします。
また、野菜の泥落としにも、棕櫚たわしが活躍します。
野菜の表面を傷つけることなく泥だけを落とすので、食物繊維や旨みを損なうこともありません。
食材を繊細に扱う必要があるプロの料理人もリピーターになるほどの高い品質が、あなたのキッチンのいたる場所で活躍するはずです。
棕櫚のたわしのイメージは「固そうで、ゴシゴシすると洗ったものに細かい傷がつきそう」というものかもしれません。
一見どれも同じに見えるイガイガですが、実は素材によって使い道は大きく変わります。
100均やスーパーで気軽に買える安価なたわしのほとんどは「パーム(椰子の実の繊維)」という素材から作られています。
パームの繊維は硬く、ガラスや漆器、プラスチックなどの傷つきやすいものを洗うには不向きです。
一方、天然の棕櫚で作られたたわしは、パームたわしと比べて少し高価ですが、使い心地はずいぶんと変わります。
棕櫚の繊維は毛先が細く柔らかいのに適度にしなる強さがあり、うつわやコップの表面を傷つけることなく汚れだけを掻き出し、すっきりと洗えます。
野菜の泥落としにも優れた力を発揮し、表面を傷つけることなく泥だけを落とすので、食物繊維やうまみを損なうこともありません。
お掃除用のたわし
繊維が細く、しなやかな棕櫚から作られたホウキ。
ホコリを舞い上げず、また床面を傷つけることなくお部屋を隅々まで掃除することができます。
キレイ好きの日本で、古くから生活に寄り添ってきたホウキ。
機能を追求することでたどり着いたシンプルで美しいフォルム。
最初はフローリングなどの座敷箒として、摩耗してきたら玄関などに、最後には庭箒としてお使いいただけます。
使い方次第で、10年、20年にわたって末長く愛用いただくことも可能です。
棕櫚製品を長く使うために
力を入れずに軽く擦ってください。
漂白剤や研磨剤使用後は念入りに洗い流してください。
水分を切ってつるして保管してください。
熱湯消毒&天日干しでお手入れしてください。
以上を守って使用していれば、長く使って頂けます。ぜひお試しください。