【うつわの取扱い】作家のうつわとの上手な付き合い方~電子レンジ編~

こんにちは。“ころは”の店主です。

うつわの説明に、電子レンジ「可」とか、「不可」とかの表示を目にする事はありませんか?

購入する際にとても参考になる表示ですが、購入して時間が経過すると、その器が電子レンジ可能かどうか忘れてしまう事も。

電子レンジに使用出来るうつわについての知識があれば、そんな不安も解消出来ますよね。

今回は、うつわを使う上で役立つ、電子レンジと陶器・磁器に関する知識のご紹介です。

 

陶器を電子レンジにかけると

 

陶器

陶器は電子レンジの電磁波を通すため、温めることはできます。

しかし、破損に繋がってしまう場合があります。

陶器には吸水性があり、中に水分を溜めたまま温めると、想像以上にうつわが熱くなることがあります。

急激にうつわの温度が上昇することで、割れる原因になってしまいます。

また、中の水分が膨張することで割れてしまう事も。

数回は大丈夫でも何度も電子レンジを使用するうちに食器が弱くなって、ある時パッカリと割れる可能性もあります。

大事なうつわを扱う際は、電子レンジの使用はなるべく控えた方がいいですね。

 

磁器は大丈夫?

 

磁器

磁器は、吸水性が無いうつわがほどんどなので、電子レンジにかけても問題ありません。

ただ、冷蔵庫から出したばかりの冷たい器を温めたり、空焚きするのは厳禁です。

耐熱性はありますが、陶器同様に急激な温度の上昇には弱いのです。

料理を軽く温めるくらいが安心ですね。

半磁器は、陶器と同じ扱い方になりますので、電子レンジでの使用はできません。

 

半磁器

 

金銀彩・上絵付けのうつわ

 

金彩

銀彩

陶器・磁器に関わらず、金銀彩や上絵付けのものは電子レンジでの使用は不可です。

変色する上、金銀彩は電磁波に当たると反射してしまうため、電子レンジでの使用はできません。

ただ、最近は電磁波が当たっても反射しない金銀絵具があるそうです。

その場合は説明にも書いてあると思うので、事前に確認しましょう。

 

まとめ
(電子レンジを使用する際の注意点)

 

以上の通り、陶器や磁器を電子レンジに使用する際は幾つかの注意点があります。

3つのポイントを挙げているので、参考にして頂ければと思います。

①吸水性の高い陶器は、割れてしまう可能性がある。

②陶器・磁器ともに、冷蔵庫などで冷やした器をすぐに加熱すると割れやすい。

③金銀彩や上絵付けのうつわは、過度に電子レンジで使用すると劣化が進むので避ける。

これらのポイントに気を付けて、うつわを良い状態で保っていきましょう。

 

いかがでしたか?

作家さんのこだわりが詰まったうつわを長く使うために、ぜひ役立ててください。

 

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