こんにちは、ころはの店主です。
陶器のうつわは日々の暮らしに欠かせない存在で、その美しさや温かみを長く楽しむためには、丁寧なお手入れが必要です。
陶器は土から作られる繊細な割れ物であり、その性質上、扱いやすさとともに手洗いを重視した取扱い方が求められます。
今回は、陶器のうつわを長く美しく保つための基本的な「陶器の洗い方」と「陶器の収納方法」について詳しくご説明します。
ぜひ参考にしていただき、うつわを長く大切にご使用ください。
陶器のうつわの手洗い方法
まず、陶器のうつわは「手洗い」が基本です。
陶器には吸水性があり、汚れやシミが染み込みやすいため、食事後はできるだけ早めに洗い始めることをおすすめします。
汚れがこびりつかないうちに、中性洗剤を使い、柔らかいスポンジや手ぬぐいで丁寧に洗いましょう。
特に「食材の色が染みやすい陶器」や、油汚れが付いたものは、早めに対応することが肝心です。
また、強力な洗浄力を持つアルカリ性や酸性の洗剤は、表面の釉薬や素材そのものにダメージを与える可能性があるため避けましょう。
陶器は非常に繊細な素材ですので、優しい中性洗剤を使って、適度な力で丁寧に洗うことが大切です。
また、陶器のうつわは「食器洗い機の使用も控えて」ください。
食器洗い機の強い水流や振動によって、うつわが欠けたり、表面に傷がついたりするリスクが高まります。
特に「土もの」陶器は衝撃に弱く、食器洗い機の使用には向いていませんので、手洗いで丁寧に扱うことを心がけましょう。
陶器の洗い方と乾燥のコツ
陶器のうつわを「浸けおき洗い」する際には、他の食器とぶつからないように注意してください。
接触すると欠けたり、ひびが入ることがあるため、できるだけ個別に置きましょう。
また、長時間浸けておくと逆に汚れが残りやすくなりますので、適度な時間で切り上げるのがポイントです。
洗浄後に熱湯をかけると油汚れがしっかり落ち、乾燥も早まります。
この方法は、特に油汚れが気になる料理に使用したうつわに効果的です。
乾燥させる際は、乾いたふきんで水気を拭き取り、裏返して自然乾燥させることをおすすめします。
特に「釉薬がかかっていない部分」は水分が残りやすいので、特別な注意が必要です。
陶器の乾燥が不十分だと「カビ」や「シミ」の原因になりやすいため、しっかりと乾燥させてから収納するようにしましょう。
生乾きはカビの原因に
「生乾き」のまま陶器のうつわを収納すると、カビや悪臭が発生するリスクが高まります。
特に、梅雨時や雨の日など湿気の多い時期には、普段以上に乾燥に時間をかけることをおすすめします。
土ものの陶器は、地面と同じように湿気を吸収しやすい性質があるため、乾燥に十分な配慮が必要です。
きれいに洗ったうつわでも乾燥が足りないと、せっかくの陶器が劣化してしまう恐れがあるので、収納前には必ずしっかりと乾かすことが重要です。
陶器の収納方法のポイント
陶器のうつわを長持ちさせるためには、「正しい収納方法」にも工夫が必要です。
特に、収納時に水気が残っていると、カビやシミ、ひび割れの原因となります。
また、ガチャガチャと無理に重ねて収納すると、器同士がぶつかり、傷や破損が発生しやすくなります。
そこで、「陶器のうつわ」を長く愛用するための収納方法のポイントを3つご紹介します。
① よく乾かしてから収納する
洗った後は、すぐに水気を拭き取り、穴や細かい部分に残った水分が完全に乾くまで風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。
特に「土もの」は湿気を吸いやすいため、濡れたまま放置するのは避けてください。
カビやシミの原因になるので、できるだけ早く乾燥させることが大切です。
また、食事後に器に水を張る場合は、短時間で終わらせるようにしましょう。
② 重ねて収納する際の工夫
器を重ねる際には、5~6枚を限度にしておくと安全です。
毎回同じ器を使わないよう工夫するために、使用する時は上から、収納する時は下に置くと、均等に使われ、傷みが少なくなります。
また、重ねる際には、器同士が直接触れないように「ペーパータオル」や「さらし布」を間に挟むと、器を守ることができます。
特に「大皿」や繊細な器には、エアクッションなどの梱包資材を使うと安心です。
③ 箱やカゴを上手に活用する
小さなぐい呑みや箸置きなどは、布を敷いたカゴに伏せて収納すると、スペースを節約しつつ、器を傷から守れます。
また、特別なうつわは購入時の箱に収納するのもおすすめです。
通気性が良い箱なら、うつわをしっかりと保管でき、長く大切に使用できます。
陶器のうつわは、手間をかけて丁寧に扱うことで、美しさや質感を長く楽しむことができます。
どうぞ、大切に扱って、「うつわのある暮らし」を楽しんでくださいね。