こんにちは、ころはの店主です。
民藝品と作家ものの違いをご存知でしょうか?
基本的には、民藝品は窯元が生産する「量産品」、そして作家の手による「手作りの器」は「一点もの」と考えると、より分かりやすいかもしれません。
近年、かつては“一点もの”のイメージが強かった作家のうつわも、手に取りやすい価格帯の作品が増えてまいりました。
こうした「日常使いのうつわ」を少しずつ買い足す方が増え、普段の食卓でも活躍しています。
うつわは料理の脇役ですが、実は主役の料理を引き立てる大切な存在です。
良い器を使うことで、料理の味わいがより豊かになり、毎日の暮らしに彩りを添えてくれます。
同じ料理でもうつわを変えることで、全く違った印象を与えることができますので、ぜひ一度お試しいただきたいと思います。
今回は、民藝品と作家もののうつわの魅力についてお話しさせていただきます。
民藝品と作家ものの違い
民藝品は、地域の風土や文化を映し出した量産品で、使うほどに愛着が湧く素朴さと温かみを持っています。
土の質感や色合いは、作り手の手仕事を感じさせ、日常の食卓に優しさを添えてくれます。
一方、作家ものは、一つ一つが作家の個性や技術を反映した「手作りの器」です。
最近では、手に取りやすい価格帯の作家作品が増え、「日常使いのうつわ」としても人気を集めています。
独特のデザインや色彩が料理を引き立て、特別なひとときを演出してくれます。
どちらのうつわも、日本の美を感じることができますので、ぜひその魅力を実感し、日々の暮らしを豊かにするアイテムとして取り入れてみてください。
民藝品と作家もの、それぞれの魅力を感じながら、心豊かな食卓をお楽しみいただければと願っています。
魅力その①:毎日の食事が楽しく、暮らしが豊かに
うつわを変えるだけで、料理がさらに美味しく感じられるようになります。美しい器に盛り付けられた料理は、自然と目を引き、食欲をそそるものです。
「食卓を彩る器」の色や形、質感が料理の魅力を引き立て、食卓を華やかにしてくれます。
また、良いものや美しいものに触れることで、私たちの美意識も豊かに育まれていくでしょう。
日々の生活に洗練された器を取り入れることで、食事が特別なひとときに変わり、心が満たされる時間を育むことができます。
魅力その②:美意識が養われる
うつわは使うほどに、その表情を変えていきます。
たとえば、貫入にお茶が染み込むことで、一つひとつ異なる魅力を持つようになります。
「手作りの器」だからこそ味わえる楽しみであり、自分だけの特別な器に育てていくことができます。
これは、日本の美意識「わび・さび」に通じるもので、質素なものや古いものに美を見出す考え方が息づいています。
魅力その③:自分だけの器を育てる
うつわに愛着が生まれることで、自然とより丁寧に扱うようになります。
その結果、市販のうつわよりも長持ちすることもあるでしょう。
また、万が一割れてしまった場合でも、修理できる“金継ぎ”という技法を使えば、さらに魅力的に生まれ変わることができるのです。
魅力その④:手入れ次第で長く愛用できる
作家ものは値段が高いことが多いですが、それに見合うだけの魅力が豊富にあります。
作家の手によって生み出されたうつわには、技術や創造性が詰まっており、特別な価値を持っています。
美しいデザインと独特の質感が日々の食卓を豊かにし、価格以上の満足感をもたらしてくれることでしょう。
このブログをきっかけに、うつわのある暮らしを楽しんでいただければ幸いです。