こんにちは。“ころは”店主です。
当店でお取り扱いさせて頂いている【鳥井金網工芸】さんの金網細工です。
創業130年以上愛されて続けてきた、京金網の老舗です。
鳥井金網工芸さんの京金網は、すべて手作りの世界に一つしかない伝統工芸品。
京金網の魅力、鳥井金網工芸さんのこだわりについてご紹介いたします。
金網工芸の老舗が誇る、京金網の逸品。
鳥井金網工芸さんは、明治22年に誕生して以来、創業130年以上愛されて続けてきた京金網の老舗です。
銅線を使って、一つ一つ手で編み上げた“茶こし”や“湯豆腐すくい”などが代表的です。
丁寧に手作りされた金網細工は、とても丈夫で繰り返し使えるんです。
京金網の起源は、平安時代までさかのぼると言われています。
長い歴史に培われ、受け継がれてきた職人の技があるんですね。
金網細工は、伝統美と機能美を併せ持つ、京都の隠れた素晴らしい伝統工芸なんです。
鳥井金網工芸さんの京金網。
○湯豆腐すくい・網杓子
一本の針金から、手編みで丁寧に仕上げられた“湯豆腐すくい”です。
網目が荒めなので、湯切りがよく、取り皿に乗せたのきにお豆腐の角が割れません。
京都のお豆腐は特に柔らかく、長年お料理屋さんや、ご家庭でたくさんの方に愛されているそうです。
小サイズは1人鍋や小さめの豆腐に。
大サイズは3-4人鍋や白菜など大きめのお野菜に。
これからの季節にも便利な道具になります。
ステンレス製で色の変化がさほどなく、錆びにくくなっています。
使用後は、さっと水洗いで自然乾燥でお手入れできます。
○あくとり
竹製の柄が付いた“あくとり”です。
出汁こしでも使われている、目の細かい網が取り付けられています。
縁の部分まで網を巻きつけているので、周りに水が溜まらずお鍋の端まで綺麗に灰汁が取れます。
持ち手の根ぶち竹は一つとして同じものがない、手馴染みの良さがあります。
○万能すくい
荒い亀甲目の“万能すくい”です。
ゆがいたお野菜や、揚げ物をすくったとき、水切れ抜群です。
網目は亀の甲羅のような形に仕上がっています。
フチは溶接されており、手作業ならではの”味わい”が出ております。
○コーヒードリッパー
針金を一本一本、手編みで丁寧に仕上げられた“コーヒードリッパー”です。
亀甲模様の美しさから手仕事の温かさが伝わってきますね。
ドリッパーの底には、菊の紋様のように編んでいく「菊出し」という技術が用いられています。
柄の部分には、黒檀(こくたん)が使われています。
○茶漉し
針金を一本一本、手編みで丁寧に仕上げられた“茶漉し”です。
技法はコーヒードリッパーと同じで、手仕事の素晴らしさが伝わってきますね。
最初、銅は輝きを放っていますが、使い込んでいくほどに風合いのある飴色に変化します。
「使い込むほどに味わいが出る」という点では、銅の魅力的な部分の一つです。
銅が酸化して色が黒く変化することを“緑青(ロクショウ)”といいます。
緑青は酸化することが原因とされているので、酸素の触れる表面にのみ発生してしまいます。
落とす方法もあるので、ご安心ください。
○焼き網
家庭用のガスコンロで焼ける、セラミック付きの“焼き網”です。
お野菜やパン、お餅を早く美味しく焼いて頂けます。
下の白い部分はセラミックで、ガス火をまんべんなく広げます。
セラミック部分も職人が何度も層になる様に付けております。
通常3度付けが多いですが、4度付けては乾かし、手作業で制作されています。
気泡や亀裂は使用上問題ございません。
セラミック部分と網が別々になるのでお手入れしやすいです。
“鳥井金網工芸”さんについて。
明治22年創業の老舗。
初代より、社寺や町家の軒先を守る鳩よけの網や蔵の行灯、台所用品など、手編みの金網を製造販売されています。