スパイス香る、夏のうつわ。~ころはのカレー日和のうつわ展~

【ころはのカレー日和のうつわ展】
参加作家:市川恵大(陶芸)/市野耕(陶芸)/うつわうたたね(陶芸)/塚本友太(陶芸)/マノメ工房(陶芸)
会期:2025/7/12(土)~7/20(日)

こんにちは。“ころは”の店主です。

7月12日(土)から開催する展示会のご紹介です。

夏になると、ふと食べたくなるスパイシーなカレー。
そんな食卓にぴったりなうつわが、ころはに届きました。
5人の陶芸家が、カレーのある時間を思い浮かべながら、それぞれの感性でかたちにした器たち。
カレー皿やカップ、小鉢など、使うたびに気分がふわっと上がるものばかり。
この夏は、お気に入りのうつわと一緒に、心地よい“カレー日和”を楽しんでみませんか。

市川恵大さんの作品

 

岐阜・高山の山あいに、静かに佇む工房があります。
そこに流れるのは、自然の音と、土と向き合う静かな時間。
陶芸家・市川恵大さんは、その場所で、「よりよく生きる」ということを、うつわづくりを通して問い続けています。

“瑠璃”のうつわは、白い陶土に珪石や長石を含む風化花崗岩の石を混ぜた素地に、澄んだコバルト釉を重ねたもの。
ゴツゴツとした石感と鮮やかな青が、スパイスたっぷりのカレーを引き立ててくれます。
マグカップの内側には銀彩が施されているものもあり、光をうけてやわらかくきらめきます。

今回の展示では、野焼きで焼かれた土器のカレー皿やカップ、小鉢も並びます。
素朴で力強い表情の中に、市川さんのまなざしがそっと宿っています。

一皿のうつわから、日々の暮らしが少し豊かに、少し楽しくなるような

そんな市川さんのうつわでカレー日和をお楽しみください

市野耕さんの作品

 

丹波篠山の静かな里山で、
日々、ろくろの前に座り、丁寧に土と向き合う陶芸家・市野耕さん。
土のぬくもりを大切にしながら、やわらかく凛とした佇まいのうつわを作り続けています。

今回届けてくださったのは、粉引や灰釉をまとったカレー皿やカップたち。
優しい白や淡い緑の釉薬が、日々の食卓にそっと馴染み、季節の彩りを引き立ててくれます。

中でも目を引くのが、器の表面に施された繊細なしのぎの模様。
ひとつひとつ手で彫り込まれた線が、光の角度によって陰影を生み、静かに表情を変えていきます。
シンプルな中にある丁寧な手しごとの跡が、どこか心を和ませてくれるようです。

市野さんのうつわとともに迎えるカレー日和––
特別な日も、何気ない日も、そっと寄り添ってくれる存在です。

うつわうたたねさんの作品

奈良の工房から届いたのは、
「いつもの場所で、いつものように使ってもらえたら」と願いを込めて作られた、
うつわうたたねさんの作品たち。

お料理をつくる時間、食べる時間が、もっと楽しくなりますように––
そんな思いから生まれたうつわたちは、見る角度や使う場面によって、
ふと表情を変える不思議な魅力があります。

金属のような落ち着いた光を放つ「にびいろ」のカレー皿は、
シックな装いでスパイスの香りを引き立ててくれて、
灰を使った黄色の釉薬は、どこか明るく、夏のカレー日和にぴったりなうつわ。

今回は、三島手のうつわも多く届けてくださいました。
よく見ると、ちょこんと鹿さんが隠れていて、思わず笑みがこぼれます。

豆皿や蓋物など、らっきょうや薬味の小さなお供たちも充実しています。
日々の食卓にそっと寄り添い、カレーの時間をより楽しくしてくれる存在です。

塚本友太さんの作品

愛知県で作陶されている塚本友太さん。
彼のつくるうつわは、白と黒――たった二つの色の中に、静かな緊張感と美しさが息づいています。

今回届けてくださったカレー皿は、ふちにリムのある凛としたシルエット。
すっと立ち上がった縁のかたちは、見た目にシャープさを与えながら、程よい深さで使い勝手の良さも兼ね備えています。
白はやわらかく料理を引き立て、黒はスパイスの色や香りを際立たせてくれる。
その日の気分で選びたくなる、そんなうつわたちです。

丁寧に削ぎ落とされたフォルムの中に、作り手の静かな集中が感じられるようで、手に取るたび背筋がすっと伸びるような心地に。

今回は数は少ないですが、銀彩のうつわもご覧いただけます。
使うほどに少しずつ表情が変わり、日々の中で時間の移ろいを感じさせてくれる存在です。

暮らしの中に、研ぎ澄まされた美しさを。
塚本さんのうつわ、ぜひゆっくりとご覧ください。

マノメ工房さんの作品

マノメ工房さんは、茨城県の笠間で制作されています。
静かな工房で生まれるうつわたちは、どれも肩の力がふっと抜けたような、やさしい存在感をまとっています。

粉引きのうつわは、少し擦れたような質感が特徴で、まるで油絵のキャンバスに広がる絵の具のような、奥行きのある表情。
シンプルなのに不思議と惹きつけられるのは、表面に宿るテクスチャと、静かに整えられたかたちのバランスゆえかもしれません。

料理を盛りつけると、まるで一枚の絵を引き立てる額縁のように、おいしさや美しさをそっと引き出してくれます。
特に、今回届けてくださったカレー皿やカップは、どれも日々の食卓にしっくりと寄り添ってくれるうつわばかり。

そしてもうひとつのお楽しみは、鳥や動物が描かれた愛らしいシリーズ。
どこか物語を感じさせる絵柄が、心をくすぐります。

日々をちょっと心地よく、ちょっと楽しくしてくれるうつわたち。
マノメ工房さんの手から生まれた表情豊かなうつわを、どうぞ手に取ってご覧ください。

展示会詳細

【ころはのカレー日和のうつわ展】
参加作家:市川恵大(陶芸)/市野耕(陶芸)/うつわうたたね(陶芸)/塚本友太(陶芸)/マノメ工房(陶芸)

会期:2025/7/12(土)~7/20(日)

会場:ころは -うつわと道具と喫茶室‐
(〒673-0755 兵庫県三木市口吉川町大島55)

開催時間:11:00 ~ 16:30
(※ 月曜日と火曜日は定休日です。)

※混雑が予想される場合は、整理券をお配りする可能性がございます。

オンライン展示について:
会期後に準備が整い次第、オンラインにアップ致します。

今後の展示会のスケジュールをお知らせ致します。

 

最新情報をチェックしよう!
>ころは -うつわと道具と喫茶室-

ころは -うつわと道具と喫茶室-

自然に囲まれた心落ち着く古民家空間のギャラリー&カフェ。
作家のうつわや、日本の伝統的な暮らしの道具を取り扱っています。

住所:兵庫県三木市口吉川町大島55
TEL:0794-88-1010
OPEN:11:00~16:30 (LO.16:00)
CLOSE:月・火曜 臨時休業有り
【アクセス】
中国自動車道吉川ICより車約11分、または山陽自動車道三木東ICより約17分/P10台分有り

CTR IMG