ころはの暮らしの道具展~日本の手仕事を現代の生活に~

【ころはの暮らしの道具展】

こんにちは。“ころは”の店主です。

2月14日(水)から開催する展示会のご紹介です。

日常で何気なく使われる様々な道具
昔から手作業で作られているざるやかご、
ほうきや束子などの掃除道具、
お箸やしゃもじなど様々な台所道具、
機能性から生まれる美しいものを集めました

当店がおすすめする暮らしの道具をご紹介する展示会です
ぜひご高覧下さいませ

日本の手仕事

 昔から日常生活の中で、必要不可欠とされる道具が作られ、その技が受け継がれ職人により現在も作り続けられています。

その素材や形は土地によって異なります。
その土地の生活スタイルによって使う用途も異なり、より使いやすい形を求めて生み出されたものです。

現在では、全国どこでも便利な道具は手に入りますが、こういったわずかな職人の数で少量生産されている道具はなかなか手に入れることができません。

今は希少となってしまった日本の手仕事による暮らしの道具をご紹介します。

 

編組品(かごやざる)

竹、あけびや山ぶどうなどの蔓、くるみや山桜などの樹皮を素材として、ひごをつくり、それを編み組みしたものを編組品といいます。

編組品は縄文時代から作られ、日常の中で使われているものです。

農業、漁業、林業、商業などあらゆる社会の中で必要とされる形が作られてきました。

現在もつくられている編組品をご紹介します。

●青森県の根曲げ竹りんごかご

りんごの産地・青森県でつくられている根竹の「りんごかご」。
入れたものに傷をつけない根曲竹のしなやかさを活かし、りんごの収穫用にいまも使われています。
ブランケットやスリッパ入れなどの見せる収納にお使い頂けます。

●篠竹灰汁とおし

岩手県でつくられている篠竹のかご。
昔は炭と灰を分けるために使われていました。

編み目が大きく通気性が良いので、野菜やフルーツのストックや、食器かごにおすすめです。

真竹六ッ目かご

新潟県でつくられている竹で編んだ目かごです。

竹の表皮のかたい方を外側に、六ッ目という目の大きな編み方で柔らかく丈夫に編んであります。

縁は芯部にワイヤーが入っており、その上を籐で巻き付けてあります。

底面には「力竹」が三角に入って補強の役割をしています。

野菜や果物の保管、水洗いなどの台所仕事や
菓子器、茶器入れとしてもお使いいただける多様なかごです。
文房具や裁縫道具などの小物入れにもおすすめです。

●篠竹小判おしぼり入れ

岩手県でつくられている篠竹のざるです。
しなやかで弾力性、耐久性、耐水性にすぐれる篠竹。
草履のような形がかわいい。
おしぼり入れとしてだけでなく、お菓子をのせても。

 

和ほうき

ほうきはかつてお掃除道具の実用品としてでなく、宮中で年末に一年の煤を払うすす払いの道具として神聖なものとしてつくられました。
単にきれいにする行為とみなすのではなく、神聖な行為もしくは精神面を高める行為として位置づけ、その中心にほうきがありました。

江戸時代になると室内でも使える棕櫚のほうきや座敷ほうきがつくられるようになりました。
畳が普及し始めたことなど当時の生活スタイルに合わせてほうきも普及していきました。

 

●棕櫚のほうき

棕櫚のほうき 五玉

和歌山県でつくられている棕櫚(しゅろ)のほうき。
繊維が細く、しなやかな棕櫚。
ホコリを舞い上げず、また床面を傷つけることなくお部屋を隅々まで掃除することができます。
機能を追求することでたどり着いたシンプルで美しいフォルム。
最初はフローリングなどの座敷箒として、摩耗してきたら玄関などに、最後には庭箒として。
使い方次第で、10年、20年にわたって使い続けることができます。

●座敷ほうき

和ぼうき 東京型

栃木県でつくられている座敷ほうき。
ほうきづくりに使うほうき草(ホウキモロコシ)の栽培が始まったのは、江戸時代。
かつてはほうきの一大産地でしたが、掃除機が普及してからはほうきの需要が減り、現在では職人もほんの数人となりました。

このほうきはかつて主に東京向けに出荷されていた形のため、「東京型」と呼ばれています。

着色や漂白を施さずに使用できる国産のほうき草を使用しているため、使い込むほどに風合いが増し、手に馴染む。丁寧に手入れをしながら使用すれば、半永久的に使い続けることができます。

耐熱の道具

お料理をする時に便利なのが耐熱の道具です。
直火にかけることができたり、熱湯を入れても問題のない素材など。
ステンレスの調理道具は一般的に多く使われていますが、陶器やガラスは数が少なく、見た目も気に入ったものを探すと意外に見つからないものです。

●エッグベーカー


三重県・伊賀でつくられているエッグベーカー。
日本で採れる陶土のなかで土鍋になるほどの耐火度、蓄熱性を持つのは伊賀の粗土のみ。
貴重な資源を使い、伊賀では江戸時代から土鍋が作り続けられています。

大きな土鍋はもちろん便利ですが、こんな小さな土鍋は特に調理道具として大変便利なアイテムです。
直火はもちろん、電子レンジ・トースターでも使えます。
薬味入れなど、ふた付きの器として使うのもおすすめです。

●耐熱ガラスのポット

新潟県でつくられている耐熱ガラスのポットです。
熱湯を入れることができます。
丸い形と真鍮の取っ手が美しいデザイン。
茶葉のもつ香りと味を十分に引き出すことに徹したポット。
ジャンピングや工藝茶に適しています。
茶葉が開く様子を楽しみながらティータイムを。

※取っ手に真鍮素材を使用している為、直火使用はできません。

●耐熱ガラスの保存容器

理化学用、医療用として耐熱ガラスの生産を続けているメーカー。
理科室の思い出として懐かしいビーカーや試薬瓶、シャーレーなど。
無駄のないデザインと耐熱ガラスという点で家庭の調理道具としても活躍してくれます。
保存容器は果実のシロップやピクルスの保存などに。

生活に欠かせない小物類

何気なく使っている暮らしの中の小物にも、日本の伝統的な製法が受け継がれています。
身近なものから日本の手仕事を感じてみてください。

●手ぬぐい

「注染」という伝統的な技法にて染められたものです。
生地は木綿100%、細番手の ”特岡” 生地を使用しており、質感は柔らかく、丈夫です。
手ぬぐいは、日本に古くからある生活用品のひとつです。
拭く、被る、巻く、包む、覆う、飾る、贈る …
暮らしの中や、仕事のとき、様々な場面で使われてきました。
手ぬぐいの柄は季節の表現ほか、縁起の良さや特別な意味などが
込められていることもあります。

●竹のお箸

食事用の箸の歴史は飛鳥時代まで遡ります。
小野妹子が使節団として隋に行った際(遣隋使)、中国の文化を日本に持ち帰ってきました。

竹は丈夫で粘り強く箸を作るのに適しています。
軽くて持ちやすく、口当たりが優しいのが竹箸の特徴です。
昔から重宝されてきた素材です。

 

展示会ではこの他にも様々な日本の手仕事による道具をご紹介します。
歴史を知ることで、その価値を知っていただき、これからも現代の生活に合わせて使い続けられることを願っています。
ぜひこの機会にご自宅にも取り入れてみて下さい。

 

展示会詳細

【ころはの暮らしの道具展】

会期:2024/2/14(水)~2/25(日)

会場:ころは -うつわと道具と喫茶室‐
(〒673-0755 兵庫県三木市口吉川町大島55)

開催時間:11:00 ~ 16:30
(※ 月曜日と火曜日は定休日です。)

オンライン展示について:
会期中もしくは会期後に準備が整い次第、オンラインにアップ致します。

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>ころは -うつわと道具と喫茶室-

ころは -うつわと道具と喫茶室-

自然に囲まれた心落ち着く古民家空間のギャラリー&カフェ。
作家のうつわや、日本の伝統的な暮らしの道具を取り扱っています。

住所:兵庫県三木市口吉川町大島55
TEL:0794-88-1010
OPEN:11:00~16:30 (LO.16:00)
CLOSE:月・火曜 臨時休業有り
【アクセス】
中国自動車道吉川ICより車約11分、または山陽自動車道三木東ICより約17分/P10台分有り

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