【古民家移転の話①】建物についてと、古民家で開業する際の注意点。

こんにちは。ころは店主です。

以前の記事でもご紹介しましたが、当店は兵庫県三木市へ移転することとなりました。

移転先は、築約150年前に建てられた古民家。

母屋と離れ、蔵や田んぼがある、四つ間型の田舎の農家の建物です。

現在の小さい店舗とは違い、移転先の店舗は宅地だけでもかなりの広さがあります。

広すぎて使いこなせるか、不安も大きい物件です。

私たちは、当物件を住宅ではなく、店舗として利用する予定です。

ですので、店舗用物件として扱う目線で当物件をご紹介していきます。

母屋。元茅葺屋根で、現在は薄鉄板葺きの屋根となっています。

母屋は元々は茅葺屋根になっていました。現在は、茅の部分を薄鉄板でふさがれています。

昨今は茅の確保も難しくなっていて、茅葺屋根の葺き替えが出来る職人も少なくなっているそうです。

そのため、茅葺き屋根を維持するのは難しくて、鉄板葺きの屋根に変わっている建物も多いみたいですね。

茅葺き屋根の物件では、天井を抜いて吹き抜けにする際は注意が必要です。天井が無いため、風が強い日などは、天井から茅が落ちてくる可能性があるそうです。

対処する方法はあるみたいですが、もちろん、そのための費用が掛かってしまいます。飲食店などを開く際には注意する必要がありそうです。

ですが、茅葺き屋根でも天井を抜いて吹き抜けにしているお店もあるので、店主さんの考え方次第になりそうですね。

離れと中庭。離れは、渡り廊下で母屋と繋がっています。

渡り廊下。

日本瓦はメンテナンスも大変だそうです。

昔の瓦は現在は生産されてないため、葺き替え工事の費用もかさみます。

ですので、取得した物件が昔の瓦だと注意が必要です。

個人的には昔の瓦の方が、昔ながらの日本家屋にしかない佇まいが懐かしさがあって素敵なのですが。

現在生産されている瓦だと雰囲気が全く違うんですよね…。

瓦の葺き替え工事は、想像以上に費用がかかります。

可能であれば、購入前に専門家に確認することをオススメします。

見積書を見てビックリ!ってことも存分に考えられます。

また、専門家に確認して貰う際に、現行の建築基準を満たしているかも同時に確認して貰う事をオススメします。

200㎡超の場合は建築確認申請が必要なので、注意してくださいね。

蔵があります。正面からの写真では無いですが、とても立派な蔵です。
蔵の隣には柿の木が。実りの秋の収穫時期が待ち遠しいです。
納屋。ゴチャゴチャしています。
井戸。残念ながら飲めません。
田んぼ。草が生えない様に除草シートが敷き詰められています。

田んぼを駐車場にするため、三木市に農地転用の申請をしました。

本当は店舗のリフォーム工事と同時に駐車場の整地工事をしたかったのですが、物件の取得と同時に申請をする必要がありました。

申請と同時に整地の工事、行政書士さんに農地転用と地目変更の手続きの依頼。思っていた以上に費用が掛かってしまいました。

田舎でお店を持つ場合は駐車場が必須です。
取得物件に農地が含まれている場合は、農地転用も考慮する必要がありますね。

物件の取得後、色々と思ってもいなかった問題が出てきました。

皆様の古民家を取得する際の参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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